日本カント協会 編
出版年月日 2025/08/30
ISBN 9784409031414
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緒言(寺田俊郎)
第一部
義務としての永遠平和(御子柴善之)
核兵器廃絶と国際法の課題(川崎哲)
国家、戦争、平和――機能主義的解釈から見たカント平和論(松元雅和)
カントに正戦論はあるのか(石田京子)
第二部
「カントとヒロシマ」はどのようにして可能か(西田雅弘)
非理想理論としての国際法の構想――「予備条項」の役割をめぐって(金慧)
カントの永遠平和論――政治と宗教の観点から(菅沢龍文)
〈法〉中心の自由論――「世界市民的意図における普遍史の構想」から『永遠平和論』への思想展開に基づくカント法・政治哲学の自由主義的解釈への批判(桐原隆弘)
なぜ貧困は解決されなければならないのか――カントとヘーゲルにおける貧困の問題(山蔦真之)
カント『判断力批判』における主観的に判断する権利――「監視資本主義」と「〈好き〉の哲学」(古川裕朗)
第三部
「人間の間の平和状態は自然状態ではない、それゆえそれは創設されなければならない」――今日のグローバルな紛争に臨むカント政治哲学(マティアス・ルッツ゠バッハマン)(菊地了訳)
あとがき
日本カント協会 編
出版年月日 1996/12/20
ISBN 9784771009028
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濱田義文「序」
一、シンポジウム「カントと平和の問題」
濱田義文「カントと平和の問題」
渡邊二郎「カント永遠平和論の意義――その思想的根拠を中心として」
量義治「カント永遠平和論のパラドックス」
三島淑臣「後期カント政治理論における平和の問題」
二、共同討議
共同討議「真理論と言語論」
大橋容一郎「「言語」をめぐる問題群――カントの言語論への小考察」
岩隈敏「言語と真理――人間の立場からの真理論・再考」
共同討議「理性批判と共通感覚論」
牧野英二「理性批判と共通感覚論」
知念英行「共通感覚の問題――アーレントとライリー」
三、特別報告
高峯一愚「日本におけるカント研究の回顧――カントの「判断表」と「範疇表」の対応をめぐって」
門脇卓爾「日本カント協会二十年の歩み」
四、公募論文
■ 理論哲学
檜垣良成「カント理論哲学の形成――「概念」と「実在」との関係の転回」
遠藤寿一「「観念論論駁」について」
平野登士「純粋理性の発見学――超越論的方法論における議術的証明の射程」
■ 実践哲学
舟場保之「カントにおけるポスト慣習的道徳とコミュニケーション」
渋山昌雄「幸福概念の定位について――宗教的・道徳的動機の位相」
甲田純生「カントにおける合目的性の概念と超感性的基体」
量義治「あとがき」
【本協会の活動に深く関係する出版物】
土山秀夫・井上義彦・平田俊博 編著
出版年月日 1996/04/10
ISBN 9784771008335
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土山秀夫「序」
第1部 公開シンポジウム「カントと生命倫理」
井上義彦「カント倫理学と生命倫理――尊厳死は許容できるか」
平田俊博「バイオエシックスとカント倫理学――QOLとは何か」
樽井正義「人格とはだれのことか――生命倫理学における人間の概念」
土山秀夫「医療における生命倫理の課題」
小熊勢記「シンポジウム「カントと生命倫理」――質疑・応答のあらましと全体のまとめ」
第2部 カント哲学と生命倫理の諸問題
塚崎智「生命の神聖性と生命の質の問題――カント哲学に関連づけて」
新田孝彦「いのちを救うことの倫理的問題――功利主義的道徳理論の再検討」
円谷裕二「自由と他者――自殺論の観点からのカント倫理学の可能性と限界」
谷田信一「カントと生命倫理教育」
第3部 生命倫理に関する海外の研究動向と参考文献
河村克俊「生命倫理をめぐるドイツの現状――シンガー事件とドイツの哲学界」
蔵田伸雄「英語圏のバイオエシックスの中のカント――英語圏の研究動向」